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この記事ではScratch（スクラッチ）でリンゴキャッチゲームを作る方法について解説します。
効果音が出たり、途中で難しさのレベルが変わる本格的なゲームになっていますよ！
ゲーム作りなんて何だか難しそう…
そのような方に向けて分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください！
Scratchの公式サイトはこちら→https://scratch.mit.edu/
以下の記事で簡単にできる10個のゲームの作り方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch】初心者でも簡単！ゲームの作り方10選
完成品はこちら
まずは完成品を見てみましょう。下の画面中央の旗ボタンをクリックしてください。（音が鳴りますのでご注意ください！）
ゲームのやり方は次の通りです。
- 矢印キーでネコを左右に動かして、落ちてくるリンゴをキャッチします。
- 虫に当たったらゲームオーバーです。
- リンゴをキャッチしたらポイントが増えていき、ポイントが10になればゲームクリアです。
- 途中でレベル２になると虫の数が増えて難しくなりますよ！
スプライトと背景を準備しよう
まずはゲームに使うスプライトと背景を準備します。
スプライトは始めから出ているネコの他に、「Apple」と「Beetle」を追加しましょう。
背景は「Blue Sky」を選択します。
次に画面に表示させる文字のスプライトを作ります。スプライト一覧の右下にある
にカーソルを合わせて、その上の「描く」ボタンをクリックします。
下のようなペイントエディター画面に切り替わります。「テキスト（Tマークのアイコン）」をクリックすれば、文字を入力できるようになります。
以下の記事でペイントエディターの使い方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】ペイントエディターを使ってカービィを描こう
では次のように「ゲームクリア」「ゲームオーバー」「レベル１」「レベル２」の４つのコスチュームを作りましょう。
「ゲームクリア」のコスチュームです。
「ゲームオーバー」のコスチュームです。
「レベル１」のコスチュームです。
「レベル２」のコスチュームです。
コスチューム名を変えておくと、プログラムを作るときに分かりやすくなりますよ。
変数を準備しよう
次にゲームに使う変数を準備しましょう。
変数とは、プログラムの中で使う数や文字を入れておく箱のようなものです。
以下の記事で変数を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】変数とメッセージを使ってアニメーションを作ろう
このプログラムでは、下のように５つの変数を作成します。
それぞれの変数の内容は次のとおりです。
| 変数名 | 内容 | 表示 |
|---|---|---|
| りんごの速さ | リンゴが落ちる速さを決める変数です。 | しない |
| 虫の速さ | 虫の速さを決める変数です。 | しない |
| ポイント | リンゴをキャッチした数を表す変数です。 | する |
| レベル | 今のレベルを表す変数です。 | しない |
| ゲーム終了 | ゲームが終了したかどうかを表す変数です。 | しない |
メッセージを準備しよう
次にメッセージを準備しましょう。
メッセージは他のスプライトやステージに合図を送るときに使います。
以下の記事でメッセージを詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】変数とメッセージを使ってアニメーションを作ろう
このプログラムでは、下のように４つのメッセージを作成します。
| メッセージ名 | 合図 | 送るスプライト | 受け取るスプライト |
|---|---|---|---|
| りんごキャッチ | 「リンゴ」が「ネコ」に触れたとき | リンゴ | ネコ |
| ゲームオーバー | 「虫」が「ネコ」に触れたとき | 虫 | 表示文字 |
| レベル２ | 「ポイント」変数が5になったとき | ネコ | 表示文字 |
| ゲームクリア | 「ポイント」変数が10になったとき | ネコ | 表示文字 |
「リンゴ」のプログラムを作ろう
それではリンゴのプログラムから作っていきましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。
旗が押されたら、始めの位置を設定して隠します。
その後、乱数を使って１～３秒のランダムに待ってから自分自身のクローンを作ります。
以下の記事でクローンや乱数を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】クローンと乱数を使ってアニメーションを作ろう
クローンされたとき
クローンされたときのプログラムは下の通りです。
クローンされたら、始めの位置を乱数でランダムに設定します。
その後、「ゲーム終了」変数が０（ゲーム終了していない）のときに表示します。
そして「りんごの速さ」変数を０にして、地面またはネコに触れるまで-0.5ずつ変えるのを繰り返します。すると実際にリンゴが落下するような動きになります。
最後に、ネコに触れたら「りんごキャッチ」メッセージを送ります。
「虫」のプログラムを作ろう
次に虫のプログラムを作りましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下のようになります。
旗が押されたら、始めの位置と向きを設定して隠します。
その後、レベル１では２～４秒、レベル２では１秒待ってから自分自身のクローンを作ります。
クローンされたとき
クローンされたときのプログラムは下の通りです。
リンゴのプログラムとほとんど同じですが、最後のネコに触れたら「ゲームオーバー」メッセージを送る部分が異なります。
「ネコ」のプログラムを作ろう
次にネコのプログラムを作りましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。
旗が押されたら、まず「ゲーム終了、ポイント」変数を０、「レベル」変数を１にします。続いて始めの位置とコスチュームを設定します。
x座標と向きを変えて、矢印キーが押されたら左右に移動するようにします。
以下の記事でスプライトの動かし方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】座標と向きを理解してスプライトを動かしてみよう
「りんごキャッチ」を受け取ったとき
「りんごキャッチ」メッセージを受け取ったときのプログラムは下の通りです。
「りんごキャッチ」メッセージを受け取ったら、食べたときの音「Bite」を鳴らします。
以下の記事で音の鳴らし方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】音を鳴らすプログラムを作ってみよう
続いて「ポイント」変数を１ずつ増やします。もし「ポイント」変数が５になったら、「レベル」変数を２にして、「レベル2」メッセージを送ります。
また、もし「ポイント」変数が10になったら、「ゲームクリア」メッセージを送ります。
「表示文字」のプログラムを作ろう
最後に表示文字のプログラムを作りましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。位置を設定して、「レベル１」を2秒表示します。
「レベル２」を受け取ったとき
「レベル２」メッセージを受け取ったときのプログラムは下の通りです。メッセージを受け取ったら、「レベル２」を2秒表示します。
「ゲームオーバー」を受け取ったとき
「ゲームオーバー」メッセージを受け取ったときのプログラムは下の通りです。
メッセージを受け取ったら、「ゲーム終了」変数を１にして、「ゲームオーバー」を表示します。
そしてゲームオーバー音「Lose」を鳴らした後、すべてのプログラムを止めます。
「ゲームクリア」を受け取ったとき
「ゲームクリア」メッセージを受け取ったときのプログラムは下の通りです。
メッセージを受け取ったら、「ゲーム終了」変数を１にして、「ゲームクリア」を表示します。
さらにゲームクリア音「Win」を鳴らして、すべてのプログラムを止めます。
これで全てのプログラムが完成しました！
まとめ
この記事ではScratch（スクラッチ）を使ったリンゴキャッチゲームの作り方について紹介しました。
プログラムの理解が深まったら、次は下のような改造にもぜひチャレンジしてみてください。
- ゲームクリア条件を変えてみよう。
- リンゴが落ちるスピードをランダムに変えてみよう。
- 難しさのレベル３を追加してみよう。
このリンゴキャッチゲームのScratchプロジェクトのリンクはこちらです。自分オリジナルのゲーム作りにぜひ活用してくださいね。
》リンゴキャッチゲーム on Scratch
ゲームをやるのも楽しいけど、作るのも楽しい！
もっと本格的なゲームを作ってみたい！
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》【2024年最新版】小学生向けプログラミング教室3選
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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