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この記事ではScratch(スクラッチ)でエアーホッケーゲームを作る方法について解説します。
効果音が出たり、二人で対戦する本格的なゲームですが、Scratchに始めから登録されているスプライトを使って、手軽にゲームを作ることができますよ。
ゲーム作りなんて何だか難しそう…
そのような方に向けて分かりやすく解説していますので、ぜひ最後までお読みください!
Scratchの公式サイトはこちら→https://scratch.mit.edu/
以下の記事で簡単にできる11個のゲームの作り方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch】初心者でも簡単!ゲームの作り方11選
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完成品はこちら
まずは完成品を見てみましょう。下の画面中央の旗ボタンをクリックしてください。
(音が鳴りますのでご注意ください!)
ゲームのやり方は次の通りです。
- 二人で対戦するゲームです。
- 赤の人は「a」「z」キー、青の人は「↑」「↓」キーを押してボールを上下に動かします。
- 緑のボールを相手ゴールに入れた人が勝ちです。
- ボールはだんだん速くなって難しくなりますよ!
スプライトと背景を準備しよう
始めにゲームに使うスプライトと背景を準備します。
まずスプライトですが、ネコを削除して次の3つのスプライトを追加しましょう。
- 赤のボール…「Ball」
- 青のボール…「Ball」
- 緑のボール…「Ball」
続いて画面に表示させる文字のスプライトを作ります。スプライト一覧の右下にあるにカーソルを合わせて、その上の「描く」ボタンをクリックします。
下のようなペイントエディター画面に切り替わります。「テキスト(Tマークのアイコン)」をクリックすれば、文字を入力できるようになります。
以下の記事でペイントエディターの使い方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】ペイントエディターを使ってカービィを描こう
では次のように「スタート」「赤の勝ち」「青の勝ち」の3つのコスチュームを作りましょう。
「スタート」のコスチュームです。
「赤の勝ち」のコスチュームです。
「青の勝ち」のコスチュームです。
コスチューム名を変えておくと、プログラムを作るときに分かりやすくなりますよ。
次に背景を準備します。今回は自分で背景を描きますので、ステージ右下のにカーソルを合わせて、その上の「描く」をクリックします。
背景のペイントエディター画面に移りますので、下のように赤と青のゴールとセンターラインを描きましょう。
これでスプライトと背景が準備できました!
変数を準備しよう
次にゲームに使う変数を準備します。
変数とは、プログラムの中で使う数や文字を入れておく箱のようなものです。
以下の記事で変数を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】変数とメッセージを使ってアニメーションを作ろう
このプログラムでは、下のように3つの変数を作成します。
それぞれの変数の内容は次のとおりです。
変数名 | 内容 | 表示 |
---|---|---|
スピード | 緑ボールの速さを表す変数です | しない |
赤のy座標 | 赤ボールのy座標を表す変数です | しない |
青のy座標 | 青ボールのy座標を表す変数です | しない |
メッセージを準備しよう
次にメッセージを準備しましょう。
メッセージは他のスプライトやステージに合図を送るときに使います。
以下の記事でメッセージを詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】変数とメッセージを使ってアニメーションを作ろう
このプログラムでは、下のように2つのメッセージを作成します。
メッセージ名 | 合図 | 送るスプライト | 受け取るスプライト |
---|---|---|---|
赤の勝ち | 緑ボールが青ゴールに入ったとき | 緑ボール | 表示文字 |
青の勝ち | 緑ボールが赤ゴールに入ったとき | 緑ボール | 表示文字 |
「赤ボール」のプログラムを作ろう
それでは赤ボールのプログラムから作っていきましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。
旗が押されたら、コスチュームを「ball-c」にします。
そして最初の位置を設定したら「赤のy座標」変数をy座標にしましょう。
次の動作をずっと繰り返します。もし「a」キーが押されたらy座標を15ずつ変えて「赤のy座標」変数をy座標にします。
以下の記事でスプライトの動かし方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】座標と向きを理解してスプライトを動かしてみよう
もし「z」キーが押されたらy座標を-15ずつ変えて「赤のy座標」変数をy座標にします。
「青ボール」のプログラムを作ろう
次に青ボールのプログラムを作りましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。
旗が押されたら、コスチュームを「ball-b」にします。
そして最初の位置を設定したら「青のy座標」変数をy座標にしましょう。
次の動作をずっと繰り返します。もし「↑」キーが押されたらy座標を15ずつ変えて「青のy座標」変数をy座標にします。
もし「↓」キーが押されたらy座標を-15ずつ変えて「青のy座標」変数をy座標にします。
「緑ボール」のプログラムを作ろう
次に緑ボールのプログラムを作りましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。
旗が押されたら、コスチュームを「ball-c」にして最初の位置を設定します。
向きを-20から-160までのランダムな角度にして、「スピード」変数を5にしましょう。
以下の記事で乱数を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】クローンと乱数を使ってアニメーションを作ろう
次の動作をずっと繰り返します。まず「スピード」変数の数だけ動かして、もし端に着いたら跳ね返ります。
赤ボールに触れたとき、もしy座標が赤ボールのy座標より大きければ、(x座標+180)×2の角度に向きを変えます。
下のように緑ボールのx座標が-150のとき、向きは(-150+180)×2=60度になります。
そうでなければ180-(x座標+180)×2の角度に向きを変えましょう。
下のように緑ボールのx座標が-150のとき、向きは180-(-150+180)×2=120度になります。
「Hi Tun Table」の音の鳴らして、「スピード」変数を0.2ずつ変えます。
以下の記事で音の鳴らし方を詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
》【Scratch入門】音を鳴らすプログラムを作ってみよう
青ボールに触れたとき、もしy座標が青ボールのy座標より大きければ、(x座標-180)×2の角度に向きを変えます。
下のように緑ボールのx座標が150のとき、向きは(150-180)×2=-60度になります。
そうでなければ180-(x座標-180)×2の角度に向きを変えましょう。
下のように緑ボールのx座標が150のとき、向きは180-(150-180)×2=240度になります。
「Large Cowbell」の音の鳴らして、「スピード」変数を0.2ずつ変えます。
もし赤色のゴールに触れて、かつy座標が70より小さくて-70より大きければ、「青の勝ち」メッセージを送ってこのスクリプトを止めます。
もし青色のゴールに触れて、かつy座標が70より小さくて-70より大きければ、「赤の勝ち」メッセージを送ってこのスクリプトを止めます。
「表示文字」のプログラムを作ろう
最後に表示文字のプログラムを作りましょう。
旗が押されたとき
旗が押されたときのプログラムは下の通りです。
旗が押されたら、最初の位置を設定してコスチュームを「スタート」にしましょう。
表示して1秒待ったら隠します。
「赤の勝ち」を受け取ったとき
「赤の勝ち」メッセージを受け取ったときのプログラムは下の通りです。
メッセージを受け取ったらコスチュームを「赤の勝ち」にして表示しましょう。
終わるまで「Win」の音を鳴らして、すべてのプログラムを止めます。
「青の勝ち」を受け取ったとき
「青の勝ち」メッセージを受け取ったときのプログラムは下の通りです。
メッセージを受け取ったらコスチュームを「青の勝ち」にして表示しましょう。
終わるまで「Win」の音を鳴らして、すべてのプログラムを止めます。
これで全てのプログラムが完成しました!
まとめ
この記事ではScratch(スクラッチ)を使ったエアーホッケーゲームの作り方について紹介しました。
プログラムの理解が深まったら、次は下のような改造にもぜひチャレンジしてみてください。
- 赤ボールと青ボールの速さを変えてみよう。
- ゴールの条件を変えてみよう。
- 得点の変数を作って表示させてみよう。
このエアーホッケーゲームのScratchプロジェクトのリンクはこちらです。自分オリジナルのゲーム作りにぜひ活用してくださいね。
》エアーホッケーゲーム on Scratch
ゲームをやるのも楽しいけど、作るのも楽しい!
もっと本格的なゲームを作ってみたい!
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近年、プログラミング教育はますます重要視されています。
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》【2024年最新版】小学生向けプログラミング教室3選
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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